十三ベビーシッター

 大阪に行った際にGWということもあり、エミリオとアカネを
連れて遊びに行った。彼らともかれこれ4,5年の付き合いが
ある。まだ小さい時から知っているので、遊びに行くのに
もノープランでよかった。


 そうはいってもこっちは大人二人いるもんだから、最初は少し
ぎこちない。メキシコと日本のハーフの子とはいえ、今は日本に
住んでいるので、ちゃっかりとゲーム持参している。

 「つまらなかったら俺はゲームに逃げるよ」と暗に言われている
ようで楽しませようと張りきってしまった。最初に向かった先は
大阪今昔館という江戸時代の大阪の街並みを一部再現した
公共の施設。USJとかに行かないところが私らしい。これは完全に
私の趣味でそれに付き合ってもらった形だ。


 アカネはこの大阪今昔館に社会科見学で行っていたみたいで
、「ちょっとあかねちゃん。案内してよ」とお願いすると、「こっち
こっち」と前を歩き、少しのったみたいだ。江戸から明治の大阪の
町並みの写真や模型を見て、わいわいと楽しめた。


 子供ら二人を見て成長したなと感じたのが、お土産コーナー。
母へのお土産を買い、俺が買ってあげようとすると、それは自分
で買うわ、とつっけんどん。でも、150円のコマの消しゴムを買った
エミリオはどうもそれに納得いかず、私に意見を求めてきた。


 「あんな、さっき買ったお母さんのお土産のコマな、やっぱ別の
にしようと思ってんねん」
 私はレシートを探しながら言った。
 「ええんちゃうん。だったら店員にレシート見せて変えてもらえば」
 エミリオは私の耳元に口を寄せ、小さな声で言った。
 「面倒やん。そのままパッパッと変えたらいかん?だって、お金
払ってるし、同じ値段の別のやつに変えるだけやからええんちゃ
うん? 」
 「でもなエミリオ。それで見つかったらなおさら面倒やで」
 「大丈夫やって、俺メヒカーノやし」
 「よし、わかった。さっと言って来い」
 と送り出してしまった。こういうのを大人が許したら駄目なんやろう
なと思ったが、俺メヒカーノやし、という耳心地いいフレーズにやられ
許してしまった。

 何の問題もなく戻ってきたエミリオはコマの消しゴムの代わりに
選んだ剣玉の消しゴムを私が持っていた袋に入れてきた。

 「こっちのほうがええやろ? な? 」

 お母さんもらってもどうかなぁ。でも、物は何であれこうやってあれ
これ悩んで決めたモノには思いがこもってるなぁと妙に納得してしま
った。


 その後はスポッチャに行き、心ゆくまで楽しんだ。



 ちゃんちゃん。





ふぃn





ふぃn

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